きんどうさんの問いかけを考えてみた
「ステマするならもうちょっと巧妙にできないもんか」とDisったら「ステマじゃねーよ友人からの率直なレビューだよ!」ってメールがきた件 | きんどるどうでしょう
1.友人からの率直なレビューについてどう思います?
2.Amazonでレビューすることについてどう思います?
3.Amazonでみんながレビューするようになるにはどうすればいいと思います?
1.友人からの率直なレビューについてどう思います?
良いじゃないっすか。「率直なレビュー」であれば。
親族や知り合いなら、内容に関係なくその本を褒める?
でも、逆に有名人なら、内容に関係なくディスられることもあるから、結局どっこいじゃないのかな、という印象。
記事にあるように、レビューの総数が増えれば、自然に相殺されるかと思います。
ただ、以前R-styleで書いたように、星5つが意図的に増量されることで、星のインフレが起こってしまい、レビューの価値そのものが欠損してしまう懸念はありますね。まあ、それは別の問題です。
あと、金銭が発生していなければ、ステマではないと思います。
ステマではないと思いますが、「著者の友人です」とレビューに書いておくことは、信頼性を高める上では重要でしょう。
2.Amazonでレビューすることについてどう思います?
本読み&ブロガーの視点で言えば、「面倒」で「割に合わない」感じすらします。
自分のブログで書いた方が、(いろいろ)良いですからね。
が、しかしし、物書きの視点で言えば、Amazonでレビューを書いてもらうのは大変嬉しいです。特に高評価。
個人ブログがリーチする人の数と、Amazonのサイトで本をチェックする人の数だったら、圧倒的に後者の方が大きいわけですから。
そうすると、私の要望と私の実践が見事に乖離していることになります。
あと、ブログの場合、たとえば書評をいただいたらそれを紹介するなどして、書いてくれた人への貢献を返すことができますが、Amazonレビューだとコメント付け返すことぐらいしかできない点も、なんかちょっとなあ、という感じがしないではないです。
3.Amazonでみんながレビューするようになるにはどうすればいいと思います?
本を書いた人が、つねに宣伝で「みなさんAmazonでレビューしてください」と告知する。
は、現実的ではありませんので、何か別の方法を。
こういうのは、たぶん、ちょっとしたきっかけを作るのがいいのだと思います。金銭でインセンティブを刺激してもよいのですが、それは続かない可能性があります。
本を読んだら、レビューを書くのが習慣として根付くようにする。
その前段階のお膳立てが必要ではないかな、と。
たとえば、以前「タイガーマスク」の名前でランドセルを寄付する、なんて動きがありましたが、ああいうのは行動学的にみれば面白いハックですね。ようするに、「建前」を準備してあげる。そうすると、「やろうかな」と思っている人の行動を引き出せる。
そのために、異擬似的に金銭のインセンティブを使うのはありかもしれません。iPadでの寄付ハックなんて、まさにその好例です。
あるいは、レビューを書くのが格好いい、みたな風潮を作るとよいかも。書籍情報を提供する雑誌が、「レビューのススメ」なんて特集を組んで、「品の良いレビューの書き方」なんかを公開すると、徐々に動きがあるかもしれません。
以上。