「新書マップ」って、結構面白い本の提示をしてくれます
新書。
新書って良いですよね。何かしらの入門にはぴったりです。ハイブリッド読書術でも、軽く触れました。まあ、新書ばかりというもの、ちょっと・・・な気がしないではないですが。
ともあれ、知識の導入としてぴったりな新書を探すサイトが、新書マップです。
Flashが必要なので、注意して下さい。
サイトの検索窓に適当に言葉を入力すると、
こんな感じで、関連するジャンルが表示されます。言葉をかえていくつかやってみましょう。
で、円の中にあるカテゴリーをクリックすると、具体的な書籍のページに飛びます。
こちらは「情報デザイン」のカテゴリー。「情報デザイン」と名の付く本が含まれているのは当然ですが、「知の編集術」や「インターネット的」が入っているのが、グッドセレクションです。タイトル的には関連がありませんが、文脈的な関連度は非常に高い本です。
別の例だと、
こちらは情報整理。当然のように「超」整理法シリーズが並んでいます。「知的生産の技術」ではなく、「私の知的生産の技術」が入っているのが、味がありますね。まあ、「知的生産の技術」も入れるべきだと私はここで声を大にして主張しますが。
なんというのでしょうか、本ってこういう探し方もできたほうがいいですよね。
「本」は、それ自身独立した存在ではありますが、そこに含まれている知識や情報は、もっと大きな海の一波(ひとなみ)に過ぎません。手軽に読める新書だからこそ、複数の本にあたり、情報に立体感を与えるのが大切ではないでしょうか。
私たちが、本を求めるとき、何か特定の本が欲しい場合(タイトル指定買い)と、あるテーマに関する知識が欲しい場合(知的好奇心の充足、知的生産のインプット)があります。
新書マップのカテゴリーやそこに属するセレクションがどれほどまっとうかは別として、こういう本の提示の仕方は、後者の場合にかなり役立ちそうです。
ただ、これを書籍全体に拡張するのは難しいでしょうから、他の誰かが文庫でやって、そこと関連づける、みたいな動きがあれば、もっと面白いものになるかもしれません。
- 作者: 倉下忠憲
- 出版社/メーカー: シーアンドアール研究所
- 発売日: 2013/03/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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